ぞうさんペーパーができるまで

象と人間はビジネスパートナー

「ぞうさんペーパー」製造工場には、現在100人以上のスリランカの人達が働いています。彼らは以前のように、ジャングルの木を切り倒さなくてはならないような仕事や、ゾウを嫌って避けたり銃で撃ったりなどはしません。なぜなら、彼らにとってゾウは大事なビジネスパートナーだからです。今ではゾウがより住みやすい環境づくりを進めるべく、私達スタッフや地元の人達は植林活動やゴミの分別活動など、環境保全に力を入れています。

かつて、人間と野生動物がテリトリーを取り合い、傷つけあっていましたが、今では、少なくとも私達の工場の近隣では、ゾウと人間が協力しあって商品を製造しています。ゾウはウンチを人間に提供し、人間はゾウの住みやすいジャングルを維持するため、植林などの環境保全の努力をします。そしてゾウは安心して暮らせるようになり、民家などへは行く必要がなくなります。このように、ゾウと人間が協力しあい、商品を製造して海外に輸出することで、外貨を獲得し、そして雇用のチャンスもできるという流れが生み出されるのです。
さらに利益の一部はゾウや自然の保護のために使われ、人、モノ、そしてお金が上手く循環。いわば、「ぞうさんペーパー」とは人間と野生動物の共生を可能にする画期的なビジネスモデルなのです。